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なまなか、不動明王に勝てる鬼神などいない、そう断言してよい仏門最強の方。曼荼羅図では、持明院におわします。中大八葉(曼荼羅図の中心。八尊の仏。)のすぐ下(西)、八葉(八尊)のお一人阿弥陀如来の隣に持明院がございます。真ん中が般若菩薩(知恵の完成をつかさどる菩薩)その隣に不動明王様がいらっしゃいます。他に降三世明王、勝三世明王、大威徳明王様が描かれております。
持明院は非常に力強い院で、空の実践のエリアの虚空蔵院(持明院の↓西)から中大八葉に至るまでに、残った迷いを明王の強い炎で焼き尽くす、といわれております。
中大八葉の中心、大日如来の化身、憤怒を以て仏門に帰依させる目的を持っております。
不動明王には、こんなエピソードがございます。はるか昔、現在のインドに三人の魔王・鬼神(三世の王)を中心に数多くの鬼神がいて人々を恐怖とともに支配していたそうです。しかし、仏門の仏たちが見かねて、調伏をさせ、鬼神たちを仏門に入れると試みたそうです。
ガネーシャ(象の姿のインドの神様)は十一面観音に調伏されたそうです。そして、天部に迎えられ歓喜天に。インダラも仏門に下り帝釈天に。ヤマは閻魔天。三界の王のブラフマー(創造神)も梵天に。ビシュヌ(維持の神)も調伏し那羅延天に。
次々と仏門に下ったのですが、破壊の神シヴァだけは、天部の武将達から逃れ続けたという事です。
業を煮やした不動明王が出張りますが、目をくらます術をかけますが、不動明王もそれをはねつけます。隙を見てまた逃げ出します。不動明王が、部下の降三世明王に「倒せ。」と命令し向かわせた所、降三世明王はなんと、一撃でシヴァを倒してしまったのです。
「こ、殺しちゃったの・・?」と不動明王が戸惑ったかどうかは別話で、釈迦如来にその旨を報告したところ「生き返らせよ。」という慈悲をいただき、不動の神通力で生き返らせ、仏門に入れたという事です。
これに感動したシヴァは、不動明王にいたく感銘と感謝を表し、大自在天になったという事です。
とまあ、インドの三界の神(ブラフマー、ビシュヌ、シヴァ)については諸説ありますのでこれがすべてではありませんが、とにかく明王は調伏させる力は半端ない。宇宙一では?と思いました。天の軍勢が出てもなかなか抑えきれないのが、明王お一人で一撃とは。
非常に頼もしい不動明王様を皆様も折を見て、手を合わせていただければと思います。
ちなみに、初七日法要は不動明王様を拝めば、良い追善供養を得られるという事ですので、お葬式や家族葬終了後繰り上げで初七日法要が執り行われますので、初七日法要は不動明王様を意識しながら追善供養をなさってはいかがでしょうか。
様々なお寺などめぐることもあるかとは思いますが、皆様もそれぞれの仏さまに折を見て、感謝を込めて手を合わせていただければと思います。